院長コラム

妊娠中期~後期 超音波検査

2017年06月20日

前回は、妊娠初期における超音波検査についてお話ししましたが、今回は妊娠中期~妊娠後期の超音波検査についてお話しします。
妊娠18週~妊娠22
この時期になると、赤ちゃんの頭部・体部・四肢が明瞭になります。
当院では、妊娠5か月になると、日本の風習に従い戌の日に着帯の指導を行います。
当日は、(古いと言われるかもしれませんが)日本古来のさらし又は当院オリジナルのオーガニックコットンでの腹帯に、私の直筆(朱色で筆による)で"寿"を書いてその後に当医院助産師による今後の注意点などの指導を行います。
1、胎盤の付着部のチェック
前置胎盤の有無(胎盤の付着部が子宮口を塞いでいないか)
胎盤の付着部が子宮の前壁か後壁? ・・今後の出血などの予想をします。
2. 赤ちゃんのチェック
  ① 頭部 ・・大脳・小脳のチェック・・異常の有無確認
         側脳室の計測・・ 水頭症のチェック
         脳室・脳の形成異常の有無をチェック
  ② 眼窩の位置・距離をチェック  ・・単眼の有無
  ③ 口唇・鼻のチェック  ・・口唇裂の有無
  ④ 肩甲・頸部のチェック ・・形態異常の有無
  ⑤ 脊椎のチェック ・・二分脊椎・髄膜瘤の有無
  ⑥ 肋骨の形態・横隔膜の確認
  ⑦ 心臓位置・形態チェック ・・心臓四腔断面・心房、心室など異常の有無
  ⑧ 胃胞位置・形態 ・・十二指腸閉鎖の有無
  ⑨ 腹壁のチェック ・・臍帯ヘルニアの有無
  ⑩ 膀胱チェック ・・腫瘍の有無
  ⑪ 羊水量のチェック・・羊水過多・過少症の有無
 3. 胎児体重の計測
  大横径計測・・胎児の耳の高さの横断長さ計測
  胎児大腿骨長さの計測
  腹部の断面積計測 ・・臍帯静脈・胃胞を描写しで断面積計測
     以上、3か所の計測値を多変量解析によって体重推定し
    週数に比べて大きいか小さいかを推定することで栄養状態が推定できます
 4.胎児性別の判定 
 5.胎児顔面の4D画像の描写 ・・妊娠24週頃に胎児の向きが良ければ描写。
 6.早産傾向の推定 ・・ 子宮頸管の計測

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  男の子             女の子

以上が、妊娠中期に当院で行っている超音波検査です。

                          院長

妊婦さんのゴールデンウイーク(休日)

2017年04月22日

 もうすぐゴールデンウイークですね。
 家族の方は、楽しみにされている事と思います。
 この時期での妊婦さんの過ごし方についてお話します。
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 妊娠全般における注意点を挙げましたが、流・早産を防ぎ、分娩予定日付近に元気な赤ちゃんが誕生するためには必要なことですから十分なご理解をお願いします。
 私の考える流・早産予防

  1. 妊娠中全般を通して、必要最小限の行動をする。(家族も妊娠中であることを理解し、旅行などの計画を立てない)
  1. 動いた時に(例えば家族と歩いている時等)お腹の張りに注意し休むことを心掛ける。妊娠7か月頃から、動作時にお腹の張りを感じるようになると思いますが、動いていることが刺激で張っていることが多いのでその時点の行動を中止することが大切です。そのまま気づかないで行動すると、流・早産に結びつきます。
  1. 外出時には、?保険証持参 ?母子健康手帳持参 ?緊急時の連絡場所の確認いざというときの為に用意してください。緊急時に備えて“マザータクシー”への登録もしておいてください。

以上が、注意点ですが、妊娠中は何が起こるかわかりません。
世間でいう妊娠安定期などありません。赤ちゃんの為に未熟児で出産を回避するために、お母さんは辛いかもしれませんが、10か月になるまでは音無しくお過ごしください。
ご家族の協力もお願いします。
平成29年4月22日

緊急避妊法を知っていますか?

2017年02月06日

緊急避妊を知っていますか
 
避妊法には、色々ありますが避妊に失敗しない対処法:モーニングアフターピル(アフターピル)についてお話ししたいと思います。
 アフターピルとは、性行為があってから72時間以内に服用して妊娠を防ぐ方法で
緊急避妊法と言われています。
「原理」卵子と精子が受精して子宮内膜に着床するには6?7日がかかりますが、
着床前に子宮内膜にアフターピルが作用して、着床を防ぐ方法です。
「方法」2通りの方法がありますが、双方ともに性交後72時間以内の服用は同じです。
?   ノルレボ1.5mg服用法(黄体ホルモン・レボノルゲストレル)
性交後72時間以内に 1錠服用
?   ヤッペ法
中用量経口避妊薬(プラノバールなど) 
性交後72時間以内に2錠服用⇒12時間して2錠服用
?   ?共に、排卵前の服用で5日前後、排卵後なら21日以内に出血出現します。
注意:出血が起こるまでは必ず避妊をし、性交は控える。
 服用は、早めのほうが避妊効果高い。
  24時間以内:  95%  25?48時間: 85%   48?72時間: 58%
 故に、性交後24時間以内の服用がベストです。
「??の違い」   Lancet より 

                            ? ノルレボ          ?ヤッペ法
    妊娠阻止率:       85%         :   57%
      副作用: 特にない。不正出血30%  : 悪心50.5%・嘔吐18.8%
                       悪心 23%                            血栓症になる可能性が高い
       価格: 15000?20000円     : 5000?10000円
(施設によって異なる)

  以上の薬は、基本的には産婦人科を受診して処方されることとなりますが、
 一般に受診時には服用方法の説明だけで内診などの診察はありません。
緊急避妊薬服用して、今後も妊娠の希望が無い場合には、出血出現したら
通常のピルを続けて服用されることをお勧めします。
 なお現在、緊急避妊薬が通販で販売されています。
  アイピル(i-Pill) 。 アンウオンテッド72。マドンナ。等
  注意事項を厳守すれば服用可能と思います。
 
                            平成29年2月5日  

当院の東京分院''東京マザーズクリニック"が無痛分娩で日本経済新聞に掲載されました

2017年01月11日

 昨年、12月25日の日本経済新聞に、無痛分娩に対応できる病院で紹介されました。
 無痛分娩は、2008年に2?8%でしたが現在は5?10%と日本でも増加傾向です。
 日本では、和痛分娩を行っている施設が多く、無痛分娩との違いは、全く痛みが無くなるのではなく、和らげる方法で、心理的方法・生理学的方法(麻酔使用しない)と、陣痛を感じて子宮口5cm開いて(10cm開くと赤ちゃんが分娩される)麻酔を掛けるのが和痛分娩で、全く陣痛を感じなくて分娩まで行われる麻酔法が、当院・分院で行われている無痛分娩法です。
 分娩の痛みは、陣痛が10分間隔で起こり子宮の収縮・産道が開く・赤ちゃんが出る時に感じる。この痛みを無くするのが、無痛分娩方法です。
 無痛分娩は、痛みの無いことでお産がスムースに進行し、40歳以上の妊婦さんには帝王切開でなく経腟分娩の可能性が高くなると報告されています。
 東京マザーズクリニックは、今年で6年目を迎えましたが、開業時より無痛分娩を行い、分娩される患者さんの98%が無痛分娩を行っています。
 これを機に日本で更に普及することを願っています。
                   
                         平成29年1月10日
 

待望のVolson E10が来ました

2016年12月26日

 12月7日(水)待望のVolson E10が当院に来ました。
 2年前、E10を見て超音波機器の進歩に感激しましたが、当院にはE8を使用中につき購入はまだ先と考えていましたが、今回、東京マザーズでの購入に伴って当院に登場致しました。
 現在、取り扱い説明書を見ながら、今まで使用したE8との違いを各機能について体感しています。
 まず、妊婦健診において、胎児体重測定でBPD(頭部大横径)・FL(大腿骨長)・AC(腹囲)が自動で計測できることで短時間に胎児体重推定が可能となりました。(但し、機器が行うので全く違った位置を計測することがあり、その時にはmanual変換して)
 次に、NT(頸部浮腫)計測・羊水量の計測(AFI・MVP)も自動計測が可能となり、
血流計測もautキーのセットで簡単に計測が可能です。
 また、Volsonの最大の特徴である心臓の観察には、E4Dプローブ(探触子:患者さんに当て音波発生する機器)を使用してSTIC画面表示して、sonoVCAD機能を使い流出路など心臓の詳細が瞬時に計測可能となっており、大変感動しています。
 また、今回の目玉であるE4Dプローブは、8192の超音波波を発し当然ながら画像が従来よりも数段鮮明・繊細となり、4Dでの赤ちゃんの顔の描写が実物に近く感じられるようになりました。実際の画像をまたホームページで紹介したいと思っています。
 今回の新機器購入は、何故かいつもより数段の喜びを感じています。
 その理由は私が、超音波診断装置に初めて接したのは、昭和47年(1972年)産婦人科医になった年でした、
 その頃の超音波機器は、現在と全く違いプローブから超音波ビームは1本しか発せず、ブラウン管にも機器の通ったところだけが描写されるコンタクトコンパウンドスキャンという機器でした。
 診断には超音波のプローブを動かしながら頭の中で画像を立体的に構築して診断を行っていました。そのころの超音波機器は大変大きく広島県では広島大学・国立呉病院くらいしかありませんでした。
 当然ながら、診断率が悪く(そのころは最高と思っていましたが)当時の大学助教授からUsoグラフィーと(超音波はUSGと略され)呼ばれていました。
 つまり、今と違って超音波機器を操作している人間だけが画像を理解できた時代でした。しかし、その機器を使用して、国立呉病院出張時180人の患者さんの胎盤計測を行い、胎盤計測法を作成して、医学博士をいただきました。
 その後、昭和50年代になって、現在の超音波の前進である電子スキャン装置が開発され、(プローブから段階的に数本の超音波が発せられる機器)プローブを当てるだけで画像が構築され、大変便利になりインスタントカメラの如く誰でも画像を描写できるようになってきました。
 機器も小型化し、どこの産婦人科でも使用可能になり、解剖が判れば誰でも診断可能となってきました。
 その後さらに開発され現在の機器のように、3D・4Dの描写が行われ、産科では赤ちゃんの顔が生まれた時のように描写できるようになってきました。
 当院のホームページで3D・4Dの欄に胎内と出生後の画像を掲載しています。
 是非、ご覧ください。
 更に、胎児心臓も計測だけでなく、立体的にも描写可能となり、先天性心疾患の診断に出生前からの予測が可能になってきました。
 以上、私の歩んだ超音波診断との歴史をお話ししましたが、今回の機器の活用によって、患者さんにとって有意義な診断法となるよう活用する所存です。
 
 今後、このホームページに画像の表示・得られた記録での私見などを掲載します。
 楽しみに待っていてください。
 
                      平成28年12月23日 

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