院長コラム

早産を防ごう

2017年08月30日

早産を防ごう
 平成29年7月22日(土)廿日市市商工保険会館で“快適な妊娠生活を送るために”
という当医院主催のフォーラムを開催しましたので、報告します。
 私の担当は、“早産予防”で今回は詳細について報告します。
 早産とは、妊娠23週から妊娠36週6日までの分娩を言います。
 近年、妊娠年齢の高齢化と共に増加傾向にあると言われ、全分娩の5~10%です。
【原因】①母体 頸管無力症(子宮頸管の手術後)・子宮奇形
        経妊、経産回数・セックス・高年齢・高血圧・タバコ
        若年妊娠・流早産の既往・歯周病 
    ②胎児 前期破水・羊水の感染 児の奇形・多胎妊娠・前置胎盤
【症状】お腹の張り       子宮収縮
    お腹の痛み     ⇒ 腹壁緊迫感、陣痛様の定期的痛み
    おりものの増加     破水
   子宮の固くなったこと、おりもの、痛みに気づくことが大切。
【検査】超音波検査  子宮頸管の長さの計測 平均3.5~4.5cm
                      3cm以下で入院、2.5cmで出産の可能性がある。
    分泌物検査(おりもの) 
           顆粒球エラスターゼ 炎症を確認
           胎児性フィブロネクチン  炎症、頸管無力症判定
【治療】①安静  自宅安静・・重いものを持たない。買い物は控える。
               上の子を抱かない。仕事は場合によっては休む。
入院
    ②薬による治療 抗菌剤、抗炎症剤、膣洗浄、
            子宮収縮抑制剤 経口・点滴
    ③手術 妊娠初期に頸管縫縮術 (子宮の入り口を結ぶ)
【予防】①無理をしない(余分な動きをしない) ②ストレスを貯めない 
③妊娠の異常に気づく(張り、痛み、おりものの増加など)
    ④歯の管理
【早産児の合併症】 身体が小さいだけではなく身体全ての発育不全
    脳室内出血、呼吸障害、脳性麻痺、視力・聴力障害など
【予後】生存率は28週、1000g以下では高率:後遺症・・5~10%  新生児死亡 10.5%
【児の将来】 早産で低体重を出生すると、中学・高校で若年性糖尿病、高血圧になる      
   と言われている。
【まとめ】妊娠中は、旅行などの計画を立てず、家族も協力して上の子の世話や、買い物などをアシストし、仕事場の人も配慮し、自分でも常に異常に対処する。
   また、何かあれば、その時点でかかりつけに相談を。

妊娠中期~後期 超音波検査

2017年06月20日

前回は、妊娠初期における超音波検査についてお話ししましたが、今回は妊娠中期~妊娠後期の超音波検査についてお話しします。
妊娠18週~妊娠22
この時期になると、赤ちゃんの頭部・体部・四肢が明瞭になります。
当院では、妊娠5か月になると、日本の風習に従い戌の日に着帯の指導を行います。
当日は、(古いと言われるかもしれませんが)日本古来のさらし又は当院オリジナルのオーガニックコットンでの腹帯に、私の直筆(朱色で筆による)で"寿"を書いてその後に当医院助産師による今後の注意点などの指導を行います。
1、胎盤の付着部のチェック
前置胎盤の有無(胎盤の付着部が子宮口を塞いでいないか)
胎盤の付着部が子宮の前壁か後壁? ・・今後の出血などの予想をします。
2. 赤ちゃんのチェック
  ① 頭部 ・・大脳・小脳のチェック・・異常の有無確認
         側脳室の計測・・ 水頭症のチェック
         脳室・脳の形成異常の有無をチェック
  ② 眼窩の位置・距離をチェック  ・・単眼の有無
  ③ 口唇・鼻のチェック  ・・口唇裂の有無
  ④ 肩甲・頸部のチェック ・・形態異常の有無
  ⑤ 脊椎のチェック ・・二分脊椎・髄膜瘤の有無
  ⑥ 肋骨の形態・横隔膜の確認
  ⑦ 心臓位置・形態チェック ・・心臓四腔断面・心房、心室など異常の有無
  ⑧ 胃胞位置・形態 ・・十二指腸閉鎖の有無
  ⑨ 腹壁のチェック ・・臍帯ヘルニアの有無
  ⑩ 膀胱チェック ・・腫瘍の有無
  ⑪ 羊水量のチェック・・羊水過多・過少症の有無
 3. 胎児体重の計測
  大横径計測・・胎児の耳の高さの横断長さ計測
  胎児大腿骨長さの計測
  腹部の断面積計測 ・・臍帯静脈・胃胞を描写しで断面積計測
     以上、3か所の計測値を多変量解析によって体重推定し
    週数に比べて大きいか小さいかを推定することで栄養状態が推定できます
 4.胎児性別の判定 
 5.胎児顔面の4D画像の描写 ・・妊娠24週頃に胎児の向きが良ければ描写。
 6.早産傾向の推定 ・・ 子宮頸管の計測

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  男の子             女の子

以上が、妊娠中期に当院で行っている超音波検査です。

                          院長

妊婦さんのゴールデンウイーク(休日)

2017年04月22日

 もうすぐゴールデンウイークですね。
 家族の方は、楽しみにされている事と思います。
 この時期での妊婦さんの過ごし方についてお話します。
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 妊娠全般における注意点を挙げましたが、流・早産を防ぎ、分娩予定日付近に元気な赤ちゃんが誕生するためには必要なことですから十分なご理解をお願いします。
 私の考える流・早産予防

  1. 妊娠中全般を通して、必要最小限の行動をする。(家族も妊娠中であることを理解し、旅行などの計画を立てない)
  1. 動いた時に(例えば家族と歩いている時等)お腹の張りに注意し休むことを心掛ける。妊娠7か月頃から、動作時にお腹の張りを感じるようになると思いますが、動いていることが刺激で張っていることが多いのでその時点の行動を中止することが大切です。そのまま気づかないで行動すると、流・早産に結びつきます。
  1. 外出時には、?保険証持参 ?母子健康手帳持参 ?緊急時の連絡場所の確認いざというときの為に用意してください。緊急時に備えて“マザータクシー”への登録もしておいてください。

以上が、注意点ですが、妊娠中は何が起こるかわかりません。
世間でいう妊娠安定期などありません。赤ちゃんの為に未熟児で出産を回避するために、お母さんは辛いかもしれませんが、10か月になるまでは音無しくお過ごしください。
ご家族の協力もお願いします。
平成29年4月22日

緊急避妊法を知っていますか?

2017年02月06日

緊急避妊を知っていますか
 
避妊法には、色々ありますが避妊に失敗しない対処法:モーニングアフターピル(アフターピル)についてお話ししたいと思います。
 アフターピルとは、性行為があってから72時間以内に服用して妊娠を防ぐ方法で
緊急避妊法と言われています。
「原理」卵子と精子が受精して子宮内膜に着床するには6?7日がかかりますが、
着床前に子宮内膜にアフターピルが作用して、着床を防ぐ方法です。
「方法」2通りの方法がありますが、双方ともに性交後72時間以内の服用は同じです。
?   ノルレボ1.5mg服用法(黄体ホルモン・レボノルゲストレル)
性交後72時間以内に 1錠服用
?   ヤッペ法
中用量経口避妊薬(プラノバールなど) 
性交後72時間以内に2錠服用⇒12時間して2錠服用
?   ?共に、排卵前の服用で5日前後、排卵後なら21日以内に出血出現します。
注意:出血が起こるまでは必ず避妊をし、性交は控える。
 服用は、早めのほうが避妊効果高い。
  24時間以内:  95%  25?48時間: 85%   48?72時間: 58%
 故に、性交後24時間以内の服用がベストです。
「??の違い」   Lancet より 

  ノルレボ ヤッペ法
妊娠阻止率 85% 57%
副作用 特にない。不正出血30%
悪心 23%
悪心50.5%・嘔吐18.8%
血栓症になる可能性が高い
価格 15000~20000円 5000~10000円
 ※価格は施設によって異なります

  以上の薬は、基本的には産婦人科を受診して処方されることとなりますが、
 一般に受診時には服用方法の説明だけで内診などの診察はありません。
緊急避妊薬服用して、今後も妊娠の希望が無い場合には、出血出現したら
通常のピルを続けて服用されることをお勧めします。
 なお現在、緊急避妊薬が通販で販売されています。
  アイピル(i-Pill) 。 アンウオンテッド72。マドンナ。等
  注意事項を厳守すれば服用可能と思います。
 
                            平成29年2月5日  

当院の東京分院''東京マザーズクリニック"が無痛分娩で日本経済新聞に掲載されました

2017年01月11日

 昨年、12月25日の日本経済新聞に、無痛分娩に対応できる病院で紹介されました。
 無痛分娩は、2008年に2?8%でしたが現在は5?10%と日本でも増加傾向です。
 日本では、和痛分娩を行っている施設が多く、無痛分娩との違いは、全く痛みが無くなるのではなく、和らげる方法で、心理的方法・生理学的方法(麻酔使用しない)と、陣痛を感じて子宮口5cm開いて(10cm開くと赤ちゃんが分娩される)麻酔を掛けるのが和痛分娩で、全く陣痛を感じなくて分娩まで行われる麻酔法が、当院・分院で行われている無痛分娩法です。
 分娩の痛みは、陣痛が10分間隔で起こり子宮の収縮・産道が開く・赤ちゃんが出る時に感じる。この痛みを無くするのが、無痛分娩方法です。
 無痛分娩は、痛みの無いことでお産がスムースに進行し、40歳以上の妊婦さんには帝王切開でなく経腟分娩の可能性が高くなると報告されています。
 東京マザーズクリニックは、今年で6年目を迎えましたが、開業時より無痛分娩を行い、分娩される患者さんの98%が無痛分娩を行っています。
 これを機に日本で更に普及することを願っています。
                   
                         平成29年1月10日
 

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