院長コラム

2007年7月の記事一覧

高齢妊娠・高齢出産

2007年07月26日

平成19年7月26日、広島FM放送(HFM) オーバー・ザ・レインボーにて放送しました。

 

高齢妊娠・高齢出産

定義

WHOでは、初産婦を35歳以上、経産婦を40歳以上の出産を高年初産。
日本では35歳以上の初産婦を高年初産。高齢妊娠と定義される。
また、超高齢妊娠:50歳以降閉経後の妊娠・出産
若年妊娠:19歳以下の妊娠・出産 
 

頻度

1970年1.8% 2004年8.7%。第1児出産年齢:80年26.4歳、04年28.9歳
20代の出生数減少、30?34歳増加 適齢期:自分の気持ちが適齢期。

 

原因

  1. 晩婚化
  2. 結婚はしていても何らかの理由で妊娠・分娩を意識的に遅らせる。
  3. 妊娠を希望していても不妊症、内科疾患などで妊娠・分娩が遅れる。

妊娠におけるリスク

  1. 流産しやすい。(胎児の染色体異常)2?4倍
  2. 早産。(年齢による卵巣機能低下で卵巣ホルモンの分泌バランスの崩れ)
  3. 子宮内胎児発育遅延児(約10%に低体重)・子宮内胎児死亡(440人に1人)
  4. 妊娠高血圧症候群になりやすい。(35歳以上約20%、血管の老化)
  5. 先天異常児出生の増加:卵子の加齢による。25歳で1000:1,40歳で100:1にダウン症が発生。普通の先天異常率は約5%あり高齢妊娠はやや多い。
  6. 内科的合併症が高率になる。:糖尿病、慢性腎炎、心疾患、甲状腺疾患、肥満
  7. 婦人科的合併症が多い:子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍、子宮ガン

妊娠に関しては、以上のリスクをクリアーすれば問題はなく、若い人の妊娠より精神面、経済面での余裕はある。
 

出産におけるリスク

加齢により産道が硬くなり、分娩が進行せず帝王切開になる率が35歳未満で15.5%に対し46.1%と高率になる。

  1. 微弱陣痛:陣痛が弱く、遷延分娩・分娩停止
  2. 会陰裂傷・子宮頚管裂傷の増加
  3. 分娩時出血量の増加:産道の進展が悪くその裂傷部より出血が多くなる。
  4. 周産期死亡率の増加:妊娠22週以後の死産率が高い。
     

産後におけるリスク

  • 子宮の戻りが悪く子宮復古不全になりやすい。
  • 分娩時の損傷で感染症になりやすい。
     

以上が、高齢妊娠・出産におけるリスクですが、初産、経産を問わず、現在の産科医療は進歩しています。合併症を起こさないよう注意して妊娠生活をすごし、年齢に関係のない体力・気力ですれば20代の人より安産になる人もいます。

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