院長コラム

2010年5月の記事一覧

子宮頸ガンは予防できる時代に

2010年05月27日

 平成22年5月27日(木)放送


子宮ガンとは

子宮ガンは子宮の入り口にできる子宮頸ガンと、子宮の中にできる子宮体ガン・子宮肉腫に分かれます。
子宮頸ガンは、世界で2分に1人、日本で1日7人の女性が亡くなるほど乳ガンに次いで多い病気で、毎年8000人以上の人がかかっています。
 

原因

2008年ノーベル生理学医学賞を受賞したハラルト・ツア・ハウゼン博士によってHPV(ヒトパピローマウイルス)が関与していることが立証されました。
 

HPVとは

大きさ50nm、イボの原因ウイルス。100種類以上がありその内16・18型が子宮頸ガン患者の約60%に検出されハイリスクタイプと言われる。
 

発症過程

性交渉経験のある女性の約80%はハイリスクタイプに感染し、その内90%は自然排除されるが、残りが前ガン状態(ガンに成る前の状態)となり、その後数年から十数年後に1%位の人がガンとなる。また、HPVは上皮のみに感染するため感染しても免疫が獲得できず、何回もこの過程を繰り返します。
 

検査

子宮ガン検診:問診⇒診察⇒細胞診検査・HPV検査、異常がでると⇒精密検査:組織検査
日本人の検診率は20%位で欧米各国60%以上の検診率に比べ遙かに少ない。
子宮頸ガンは近年日本では死亡率と共に罹患率も上昇している。1980年代から比べ3倍位に増加し、特に20?30代に増加している(これは初交年齢の若年化による)。
 

予防

昨年(2009年)12月より日本でワクチンの接種が認可されました(全世界でなんと遅くて120番目に)。

  • ワクチン投与年齢:初交のない時期・・11?14才頃。49才まで。
  • ワクチンの接種法:初回筋肉内(上腕)接種。その後1ヵ月・6ヵ月の3回投与。
  • コスト:日本では3回接種で一般に5万円位かかり、自治体によっては一部又は全額公費負担の所がある。欧米では、国による公費負担が行われている。ワクチン接種後はガン検診を定期的に行うことは変わりなく、罹患率は低下します。

 

ガンにかかった場合

治療法は、子宮の口を切除(円錐切除)
進行すると、子宮の摘出。更に抗ガン剤・放射線治療が必要となる。
妊娠可能年齢での罹患が増加傾向にあり、初交があればワクチンの接種をして、国は早期に若年者に公費負担の元にワクチンの接種を啓蒙する必要がある。
子宮は赤ちゃんが出来る場所なので、若いうちにかかると妊娠が不可能となる。
 

経済効果

全12才の女児にワクチンの接種することによって、子宮ガンの発症・死亡数を約73%減少させ、将来の治療費・ガン検診費用・労働損失などを合わせると社会全体として約190億円の節約に成るとの報告がある。 

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