妊娠時の栄養

2017年10月27日


先日、バイエル製薬にて“妊娠と栄養(特に葉酸について)”の講演を行ったので、
詳細について説明します。
 妊娠各時期において、必要な栄養が関係する病気・対策について
妊娠初期(妊娠234か月):悪阻が主に関係
  悪阻への対応・・ビタミンB6 摂取
①  食べたくなる前に頻回に食事
②  食べたいものを摂取
③  少量を頻回に摂取
  妊娠56週で胎児の神経管閉鎖障害(無脳児・二分脊椎)予防・・葉酸摂取
       本来なら妊娠の1か月前よりの摂取が有効。1480㎍摂取。
       葉酸は、食事摂取では難しいので、サプリメントで摂取。
  良質のたんぱく質(肉・魚・卵・牛乳)
ビタミンE(レバー・サバ・イワシ)・・流産予防すると言われている
食物繊維(緑黄野菜・根菜・豆類・海草)・・便秘の予防
【過剰摂取注意食品】ビタミンA(レバー・うなぎ)
          水銀(マグロ・イワシ・サケなど遠洋魚類)週1回程度に
      ・・ビタミンA・水銀共に胎児奇形ができる可能性がある。
妊娠中期(妊娠567か月) つわりが治まり食べ過ぎに注意しましょう。
  骨形成・・カルシウム(牛乳・ヨーグルト・木綿豆腐)
  貧血予防・・鉄分(レバー・豆腐・ひじき・納豆・ブロッコリー)
        ビタミンB12(あさり・かき・さんま・牛ひれ) 葉酸吸収
        ビタミンC(レモン・キウイ・ピーマン・モロヘイヤ) 鉄分吸収↑
妊娠後期(妊娠8910か月) 妊娠高血圧症候群・・体重増加に注意
                分娩時・・微弱陣痛・分娩時大出血 予防
  葉酸・鉄分摂取・・貧血により出血が多くなる可能性がある。
ビタミンK(カイワレ大根・モロヘイヤ・大根の葉)・・出血を抑える。
・妊娠中全期を通じて、鉄分・葉酸の摂取は赤ちゃんの成長に影響します。
葉酸は食事摂取は難しいので、サプリメントによる摂取をしましょう
・体重増加は、妊娠高血圧症候群などを合併します。妊娠中期以後は500g/週以下の
増加に注意しましょう。
 但し、ダイエットすることは避けましょう。ダイエットで低体重児が出生すると、中学・高校時に思春期生活習慣病が発症と言われています。(Barker説)
・酒・たばこは絶対禁忌です。
               体重増加基準は、BMI(体重/身長二乗)で算出された体格により
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                                       平成29年10月26日